全授業・自習オンライン化完了

 

刻々と変わる状況に対応するために

4/7、大阪府を含む7都道府県に対し発令された「緊急事態宣言」は先週には全国に拡大されました。

 

2/28に発表された「臨時休校要請」によって子供を取りまく環境が一変し、私どもの対応も

3/2~臨時休講(受験生は通塾)・LINEを使っての家庭学習管理

3/16~教室での春期講習・通常授業

4/8~臨時休講

4/13~オンラインでの授業・自習

と、めまぐるしく変えざるを得ませんでした。

 

You-学舎はすでに5年前から海外在住のお子さま対象にSkypeを使ってのオンライン授業を展開していたので、2/28の臨時休校の報道と同時に、現在教室で行っている全授業のオンライン化の準備に取り掛かりました。

 

「Zoom」を活用したオンライン体制へ

最初からオンライン授業で始まっている海外子女の方々とは違い、今まで教室で授業をしていた生徒たちがスムーズにオンライン授業に切り替えられるか心配はありました。

また、本来ならば学校で確保されるはずの毎日の勉強時間をどうやって作っていくかも課題でした。

いろいろと試行錯誤を繰り返した結果、テレワークの急増で今や時代の寵児となった“Zoom”を使うことに。個別の授業と自習室をギュッと収めてしまう秀逸なシステムを若手社員があみ出してくれたおかげで、無事先週月曜日から全教室、全授業、全自習のオンライン化をスタートさせることが出来ました。

 

オンラインでの授業

教室での授業と全く同じやり方にこだわると違和感はあるのかもしれませんが、オンライン授業と個別指導の相性はいいと思います。基本的には(Web上の)個室に生徒と講師だけになり、雑音が一切なくなります。

教室で対面しての授業だとその場の空気感とでもいうか、なんとなくの雰囲気で生徒の反応はつかめるのですが、画面越しとなるとそうもいかず、講師は「伝えなければ!」という熱量が普段の授業の1.5倍くらいになる様子。ホワイトボードを駆使し、生徒に積極的に音読させ(周りに人がいないのでやらせやすい)、テンションも高めになりなかなか良いと思います。

教室でも私たち教室職員は机間巡回をしますが、さすがべったりと横付けして授業を見ることには遠慮があります。その点Zoomだと授業の中に入って生徒目線で見ることが出来るので、授業のやり取りがより細かに把握できます。

 

オンライン自習室

休校の延長により勉強の時間が激減しています。

これは当然のことで、子供たちに罪はありません。

今どきのお子たちは「自主性は弱いものの、素直ではある」という特性があるので、「場」と「物」を与えていけば多少不平は言ったとしても動いてくれます。

また、学校にも行けず人とも接触が出来ない日々は、子供たちにとって大人が想像する以上につらいことだと思います。

Zoomはもともと「会議」のためのアプリなので、参加者全員の姿が見えます。自習室では顔を見せる必要はなく、勉強している手元を映すのもOKです。画面越しにでも同じ時間にがんばっている仲間を確認することは励みになり、相互監視の役目も果たしています。

 

トライ&エラー 走りながら改善あるのみ!

教室まるっとオンライン化は新しい発見もありいいことも多いのですが、まだまだ改善の余地はあると思っています。なにぶん準備する時間が短く心配要素も多くありましたが、子供たちを放置しないことを最優先に走り出すことにしました。

身体と共に子供たちの「未来」を守らなければ!!

未だに感染者数は増える一方で終息の光が見えません。まずは身体(命)を守ることが最優先です。

しかし、この前代未聞の災難が終わった後も、子供たちの人生は続いていきます。

勉強だけに限らず、子供のころの生活習慣というのはその後の人生に大きな影響を与えます。良い習慣を身につけるのには長い時間がかかりますが、悪い習慣はあっという間についてしまします。

「自由」は素晴らしいものですが、まだ人格が固まりきっていない子供に、今のような無意味な「自由」だけに浸らせてしまっては、それはもはや「毒」となります。しかも怖いことに子供はすぐにはそれが「毒」であることに気づきません。後々大人になってから気づくことになります。

せめて1~2時間でも、毎日「本来あるべき状態」に身を置くことで、子供たちが生ぬるい「自由」に浸りきるのを食い止めたい!そんな思いで生徒たちに声をかけ続けています。