「テスト効果」って知ってます?

学生の宿敵「テスト」

本格的に学校の授業が始まって2週間、来週からは7月、中学も高校も期末テストがあります。
入試、模試、定期テストなどの大物から授業中にやる漢字テストや小テストまで、「テスト」と呼ばれるものは出来ればあまりしたくないものですよね。

テストがイヤなのは、「試される」「一発勝負」といったプレッシャーもありますが、やはり何と言っても「結果が悪かったら…」という不安が大きいのではないでしょうか。

「テスト効果」を最大限に活用すべし!

確かにテストの点数は良いに越したことはないのですが、結果だけのために「テスト」を受けるのはもったいないです!
日々の学習にちょっとしたテストを取り入れたり、学校や塾でやっている小テストを上手に活用することで、暗記力が付き、大事な勝負となる大きなテストで結果を出すことができるんですよ!

「テスト効果」という言葉をご存知でしょうか?
これは、単に情報を聞いたり書いたりするのに比べ、情報を思い出す作業をすることで、記憶が強化される効果のことです。

2006年に出された論文によると、ある科学的な文章を読んだ学生のうち、単純にその文章を再読したグループよりも、文章を一度読んだ後にテストを行ったグループのほうが二日後、1週間後に覚えている量が多かったことがわかっています。

 

ヘタな勉強のしかた①

よく、教科書をじーっと(ボーっと?)読んでいる(見ている?)生徒がいます。
単語や漢字を覚えるのにノートに何回も繰り返し書いている生徒がいます。

教科書を「見る」のは勉強のうちに入りません!

また、「読む」のなら小声でもいいので音読をお勧めします。

暗記はただ見るよりは書いたほうがいいですし、さらに声を出してみると暗記の効果が上がるのは確かですが、書いて覚えたつもりになる傾向があります。

覚えたかどうかは必ず最後にテストをして確認。テストをしてみて出来ていなかったらそこを再度覚え直してさらにテスト…の繰り返しが大事です。

ヘタな勉強のしかた②

暗記テストをするときに「ちょっと待って!もう一度確認させて!!」とじっと見て、さらに「忘れるから早くテストして!」と今見た情報をそのまま書き出す…これもなんだかなぁなやり方です。

テスト効果は「思い出す」ことで発揮されるもの、出来れば少し忘れかけたころに必死になって思い出すことが効果的だと言われます。

覚えたはずのことがなかなか思い出せないときって苦しいですよね~。
でもそれが大事なんだそうです。

ヘタな勉強のしかた③

これも“あるある”ですが、一問一答形式の問題で答えが出てこないとすぐに答えを見てしまい「あ~、そうそう。そうだと思った」と自分で自分に出来てるアピールしてしまう…

一問一答式の問題を解くというのも一種のテストをしていることになります。一問一問答えを確認していくよりは、答えを書きだしておいて、ある程度まとめて答え合わせをしてください。

テストをするだけよりも、そのテストのやり直しをした方がテスト効果が高まることがわかっています。さらにはテストをしてすぐに見直す、やり直すよりも少しだけでも時間を遅らせて見直した方がより効果的です。

 

「出来ない」の先に「出来る」がある!

どうしても私たちは自分の「出来ていない」姿を見ると苦しくなりますし、出来れば見たくないものです。
しかし「出来ない」ことがわかるからこそ、その部分を強化して「出来る」に到達するのです。

以前も書いたことがありますが、テストは勉強のためのツール(道具)に過ぎません。
間違いや出来ないことを恐れずに、日々の勉強にテストをどんどん活用して、テストの結果に一喜一憂せずにやり直しをしっかりやっていけば、最終的には結果がついてきます。

 

You-学舎のテスト

現在You-学舎では中学生対象に、期末テスト範囲の小テストを毎日実施しています。

休校分の巻き返し大作戦! “コロナ休校ワクチン”

 

また、暗記のための「テストキャンプ」(暗記をしたら必ずその部分をテストして、覚えるまで先に進めない!)を定期テスト直近の土日に実施しています。

 

また、夏期講習には大学受験生対象に英単語や古文単語、数学の基礎問題のテストを毎日実施していきます。

 

自分を試すことを恐れず、弱点を克服していく…これって勉強だけでなく人生に必要な姿勢ですよね!

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