九州地方を中心に各地で豪雨による被害が出ています。
被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

それでも夏はやって来る

コロナによる夏休み短縮、降り続く雨…このまま今年は夏が来ないんじゃないかとさえ思えてきます。
しかし、先日雨の合間に早くもセミの声が聞こえてきました。
「ああ、それでもやっぱり夏は来るんだな…」と少しホッとした気分になりました。
そして若干特殊ではあっても、いや特殊だからこそ、今年は受験生にとって忘れられない夏になるのだろうなと思うのです。

出題範囲減、少しは気が楽になったね

夏を前に京都府、大阪府それぞれの公立高校入試出題除外範囲が発表されました。
数学や英語についてはほぼ予想通りでしたが、理科、社会についてはもっと除外されるかと思っていたので、除外範囲を見て「えっ?これだけ?!」と思わず驚きの声を上げてしまいました。

まあ、考えてみれば、今回の配慮は2か月の休校の影響をなんとか緩和するための苦肉の策で、3年生の学習範囲の一部を「出題範囲」から除外しただけのこと。出題されなかったとしても、学習しなくていいということではないのですよね。

「出題されない」≠「勉強しなくていい」

定期テスト前あるあるの生徒たちの言い分
「先生、ここテストには出えへんから覚えなくてもいいやんな」
「テストでは漢字で書けって言われてへんから、ひらがなで覚えてもいい?」
テストには出えへんかもしれんが、ここを正しく覚えるチャンスは今がベストだと私は思うんだが…

入試には出なくても、除外された単元はあくまでも「中学で学ぶべき内容」であることには変わりはありません。
特に京都府で除外されている英語の「関係代名詞」と大阪、京都で除外されている数学の「三平方の定理」は例年の入試問題で必ず出題されている単元です。
毎年出ているということは、高校側が「これは高校に入る前に理解しておいてほしい」というサインなわけで、「入試に出ないんだから…」と手を抜いてしまうと、高校に入ってから困るのは自分です。
学校にもよりますが、高校に入ってからわざわざ中学の内容を懇切丁寧に教える時間はそうそうとってくれないでしょう。

それでも夏は受験勉強の最大のチャンス!

2か月の遅れで本来受験勉強に専念できる夏休みが激減してしまったこと、それに伴い勉強面、精神面で負担がかかってしまうことはとてもかわいそうだと思います。
確かにあてにしていた夏休みだけでは受験勉強が十分に進まないかもしれませんが、夏をむかえることで「よし!これからだ‼」というスイッチは入るはずです。
遅ればせながらこれから本格化する受験勉強は「入るため」の勉強ではなく、「入ってからのため」の勉強であることを忘れずに、あわてず、しかし速やかに進めていきましょう!

大阪府公立高校入試出題範囲について詳しくは…

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【大阪公立高校入試】今までの正答率を参考に、大まかな目標点数の試算をしてみた【数学編】

京都府公立高校入試出題範囲について詳しくは…

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