昨日に続き、今日も1日かけて暗記を進めています。

2日目になると、進みにだいぶ差が出てきます。やはり3年生が一番要領よく進められているようです。

科目、単元なんでもOK!「リクエスト授業」

今回は暗記の進み具合がいい人から順番に

室長であるワタクシが1時間マンツーマンの「リクエスト授業」を実施しました。

科目、単元何でもOK!

と言ったところ、全員が「理科」をご所望(一部社会の時差計算もあり)。

暗記はOK!でも問題になると…

今回は中2、3年とも化学分野がメイン、中2は酸化銅、酸化マグネシウムの化合の割合のところ、3年生は酸アルカリの中和のところが気になるようです。

テストキャンプで暗記はだいぶ仕上がっており、特に中3生は基本問題は安定しています。そこで過去の定期テスト問題を解かせてみました。

知識は大方入っているのに、「答え方」で台無しにします。

「物質名で答えよ」「イオン式で答えよ」などをことごとく見落としています。

テスト勉強はただ単に覚えたらいいだけではなく、このように実際に問題を解いてみることが大切…という見本でした。

同じく中3生の「天体」で、太陽の見かけの動きから「日没時刻は何時何分」を求める問題をやらせたところ、答えが「12時30分」…?

まず、「日没」で12時はおかしいでしょ!

なぜその答えが出たのかを説明させると、どうやら太陽が昇ってから沈むまでの時間を求めようとしていた様子。「時刻」なのか「時間」なのか区別がついていない。まったく出題意図をつかんでいない、というか気にしていないのです。

用語も含め、基本問題はほぼパーフェクトに答えられているにもかかわらず。

テストは出題者との会話

テストは出題者との会話のようなものです。問題文は出題者の問いかけで、その問いかけの裏には「こう答えてほしい」という意図があります。

問題を解く側は、「何を答えてほしいのか?」を考えながら答えを探さなければなりません。

会話はキャッチボールと同じで、相手が投げてきたボールを受け取り、相手のいる場所に投げ返さなければ成り立ちません。

問題意図を意識せず答えるということは、相手の投げてきたボールを受け取らず、自分が持っていた違うボールを相手がいない方向に投げるようなものです。

そりゃあ、点数になりません。

よく、「授業がわからないことはないし、普段問題集も解けている。なのにテストで点が取れない」ということを生徒さん、保護者さまから聞きますが、原因の一つはこの「出題意図を考えない」ことだと思います。

相手の意図をとらえる=相手を理解する

テストに限らず相手が何を求めているのか、何を考えているのかを知ろうとすることは、相手を理解しようとすることです。

テスト勉強から妙にでっかい話に広げちゃいましたが、自分以外の人間を理解することは、化学や天体の問題が解ける以上に大切ですし、将来に必要な力です。

自分以外の人間を理解する=いろいろな人生を「読む」「観る」

では、どうしたら出題意図が分かるようになるのか?

まあ、ちゃんとしたことを言うのならば、読書や映画鑑賞を通していろいろな人の人生に触れてみることです。人は自分の人生しか生きられませんが、小説、映画、マンガを読めば(観れば)自分以外の人間の人生を知ることが出来ます。

いろいろな人の人生を知るということは、いろいろな人の考え、思い、感じ方を知ることです。

いろいろな人の考え方を知れば、今目の前にいる相手(出題者)がどんなことを考えているかも見当がつきやすくなります。

まずは出題者の存在を意識する

とはいうものの、テスト直前にいきなり読書をされても困るので、それはテスト明けにしてもらうとして、まずはテストの向こうがわに出題者がいることを意識してください。

そして面倒くさがらず、「何を答えてほしいんだろう?」と一旦立ち止まって考えてみることです。

問題文を、出題者の声をしっかりと受け取ってから答えを考えてください。

本日のオチ

ちなみに、中2の社会で時差の計算を教えた時のこと。

「日本の標準時子午線はどこを通っている?」とう私の問に対して食い気味に、

「ロンドン!」

…キャッチボール失敗。

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潜入!You学舎のテストキャンプ第2弾!!