令和3年度からの中学生の教科書が変わります。特に英語の教科書は大幅に変わるようです。京都市が採択している東京書籍のホームページで来年度の教科書について、色々と調べてみました。

教科書にQRコードが

全学年の教科書本文のページにQRコードがついています!!
いつでもスマホで教科書本文の音声を聞けるわけですね。今まではリスニングCDを買わなくてはいけませんでしたから、こんな変化は大歓迎です。ページによっては動画も見られるようです。

中学1年生では、まだスマホを持たせていない家庭もありますが、子供がスマホを欲しいと親に訴えるいい口実になっちゃいそうですね。

教科書の単語数が大幅に増える

新しい教科書では、すでに小学校で学んだ630語をベースにして、中学校で新たに1689語学ぶので、合計2319語が教科書に出てきます!!

長文のページも増える

高校入試では700語ほどの長文が出ることを意識して、教科書でも長文のページが増えるようです。
今でも「Let’s Read」というようなパートで長文が載っていますが、夏休みの宿題で読ませる学校が多く、テスト範囲から外れることもよくあります。
授業時間数が変わらないのに、語数が増えて長文も増える、、夏休みの課題や定期テスト前の提出物としての課題が増えるような気がします。

教科書のサイズが大きくなる

前回の教科書改訂でアニメっぽいイラストが話題になったニューホライズンの教科書。今回の改訂では語数が増えて、文字でいっぱいになるのかと思ったら「教科書のサイズを大きく、A4に変更しました!」とのことです。

文字でぎっしりの問題集を見ると、それだけで「無理」と拒否反応を示す子が多いですからね。確かに教科書の見た目は大切です。

小学校での学びが前提に

来年度からの教科書、小学校で科目として英語を学習した前提で作られているのが今までとの大きな違いです。

中1の夏休みまでは小中接続期

来年度から中1の1学期(夏休み前まで)は「小中接続期」として小学校で慣れ親しんだ「表現」を使って「話す」活動を行うそうです。

小学校で過去形も習っている

実は小学校で、表現としてたくさんの英語を学んでいます。過去形もcanも出てきていますし、疑問詞(WhatやHowなど)の文もあります。
I like swimming. のような、今は中学2年生で学ぶような表現も普通に出ています。こうやって小学校で学んだ表現を一通り振り返る時期なのだそうです。

1学期の定期テストはどうなる?

そして夏休み明けから、be動詞、一般動詞、三人称単数現在といった文法を学び始めるようです。
1学期の定期テストはどうなるのでしょう。リスニングの配点が高いのは予想できますが。。

四条中学では去年、1年生の1学期中間テストで、canが出ていて驚いたことがありました。そんな感じでしょうか??来年度の1年生の英語の授業の様子は注目していきたいです。

小学校で慣れ親しんだ表現??

中学校の先生のための指導書も見ましたが、本文を扱う時に、まず音声を聞かせて耳から入るようです。それは大賛成です。でも、指導書を読んでいくうちにどんどん不安になってきました。

・生徒はまだ文は読めませんが、慣れ親しんだ「表現」を使った文章なので、聞くと分かります。まず聞かせて、指で追いながら徐々に文字と一致させます。

「聞くと分かります」と、言い切っています!!
小学校の英語の授業、私が聞く限りそんな劇的に変わった様子はないのですが…。小学生の保護者さま、お子さまに教科書を音読させたり、音声を聞かせたりして、今のうちに表現に慣れ親しんでおいてください!!