8/20、吹田市は市立小中学校の夏休みを8/31まで延長すると発表しました。

全国的にも夏休みの延長の動きは広がっており、23日午後、吉村大阪府知事は、現時点で「一斉休校はしないが今後の感染状況で可能性も」と府内全域休校の可能性を示唆しました。

夏休みが増えたのではなく、2学期がゆっくり始まったと思うべし!

2学期は小学校も中学校も学習内容がより難しくなっていき、コロナ禍でなくても要注意の学期です。

1週間夏休みが増えたということは、当たり前ですが1週間2学期が短くなったということです。

「25日から学校だ!」と身構えていた姿勢が一旦緩むと次に引き締めるのがつらくなるので、延長の1週間は「2学期への助走期間」として、生活リズムを整え、午前中9時~、10時~、11時~それぞれ45分ずつ勉強時間を取るようにしてみてください。

午前中に勉強をしたら、午後は自由でよし!でいいと思います。

「午後じゃダメ?」という声も聞こえてきそうですが、目的は生活リズムを元に戻していくことなので、やはり午前中が望ましいですね。

当たり前が大事!1学期の内容を教科書でしっかり見直し

やる内容としては、さすがに自力では予習は難しいので、算数、数学は教科書や学校で与えられたドリルやワークを使って1学期の復習をしっかりしておくこと。国語や英語も1学期でやった内容を教科書音読(置き勉していたらしようもないのですが…)と、漢字や単語の覚え直し、理科や社会も教科書をしっかり読みなおすいいチャンスだと思います。そもそも教科書を全部きっちり目を通している人はいないのでは?

休校ではなくリモート授業の可能性大

ある中学校では近日中に分散登校をさせて、Teamsの試行をして、タブレットを持ち帰らせるようなので、学校も休校が長引くことも視野に入れて、リモート授業やオンラインでの学習管理の準備をしているようです。

昨年春の休校の時と比べると、公立学校もオンライン学習の体制を整えてきていると思います。

しかしながら、もし2学期の間にオンラインによる授業が行われるとして、特に小学生が一人でオンライン授業に参加したり、タブレット学習を計画的に進めていくのは難しいと思います。中学生も対応できるかどうかは個人差がかなりあります。

昨年Zoomでリモート授業をやってみて

昨年You-学舎ではいち早くZoomを使ってのオンライン授業と自習で休校期間中毎日実施しました。基本的には問題なく、パソコン画面の中に教室1個分まるまる入っている状態に驚きと感動を覚えたものです。

ただ、一番困ったのは生徒さんのご自宅のネットが不安定になり、Zoomからいなくなる(いわゆる「落ちる」というやつです)なかなか戻ってこないことでした。

中学生、下手したら中学1年生も一人ではそのようなアクシデントに対応することは難しいものです。

また、画面越しでのやり取りというのは、画面に映るものしか認識できないので、対面授業に比べると情報量が減ります。

たとえば、宿題の答え合わせ一つでも、教室ではサッと目視して確認できるものが、オンラインでは事前に画像で提出してもらうとか、授業中読み上げてもらうとかしないと確認出来ませんでした。

リモートによる指導の最大の問題点

学齢の低いお子さまや自己管理が苦手なお子さまにとってオンライン、つまり対面でないことで生じる一番の問題は、できているのかいないのか、やっているのかいないのかの確認が甘くなることです。

子供は基本的に自分から「わからない」とは言えません。直接見ていれば表情や手の動きなどである程度のことがわかります。

ノリノリで勉強に取り組む子供なんてそうそういるものではなく、人の目が行き届かなければ、積極的に悪さはしないまでも、ボーっとしてしまうこともよくあります。

そしてその積み重ねが成績低下につながります。

監視ではなく、心配だから…

今の状況を見ると、分散登校やオンラインによるリモート学習も可能性はあります。もしそうなった時、大人は大人で大変なのは分かっていますが、最低限、出された課題をやっているかどうかのチェック(中身をくまなく見る必要はありません。出来ればページと問題数は確認した方がいいです)はしていただきたいと思います。