今年度から「国語力」向上のために毎回の英語や数学の授業時間のうち10分間を国語力タイムにしています。この夏、少しずつ生徒に変化が出てきました。ちなみに国語力タイムでは90分授業の真ん中の10分間を使って、新聞コラムや名文の書き写しをしています。


詳しくは4月に書いたこちらの記事をごらんください。
学力の土台 国語力を高めるために

あれから4カ月以上になりました。そろそろノート1冊分を使い切って2冊目のノートに入る生徒が出てき始めました。ノート1冊分の書き写しを終えると、ちょっとした達成感があるようです!

そんな生徒たちに感想を聞いてみました。

最初に比べて1回で書き写せる量が多くなってきたと思う!

毎回10分間で文章をどこまで書き写したか、素材の文章に赤線でチェックを入れて、次回の国語力タイムでその続きから進めていきます。中3のIさんは最初の頃に比べて書き写すスピードが上がった!と実感していました。
成長が目に見えるから嬉しいですね。

寄生虫の話にびっくりした!

中3のSさんが印象に残っているのは「寄生虫のコラム」だそうです。
感染免疫学者の藤田紘一郎さんが、研究のために自分のお腹の中に10メートルにもなるサナダムシを飼育していた!という話が衝撃だったとのこと。

ちなみに4月の国語力ブログにもSさんは登場しています。
学力の土台 国語力を高めるために
色々な新しいことに触れて成長していってほしいです!

「雨ニモ負ケズ」を初めて全部読んだ!

8月後半の国語力タイムでは、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」を写してもらいました。

「宮沢賢治は知ってたし、
雨にも負けず
風にも負けず
までは聞いたことあったけれど、その先は知らなかった。今回初めて全部読んだ!

と言ったのは中3のMさんです。

それぞれ新しい発見や自分の成長について、感想を教えてくれました。

野球のルールを知らない子がたくさんいた!

大リーグのオールスター戦に関する新聞コラムについて話をしてみて、野茂英雄投手のことを知らないのは予想通りでした。でも、野球のルールを知らない女子中学生が多いのは驚きでした。
・野球は9回まである
・表と裏がある
・スリーアウトで攻撃が終わる
ということも知らない女子生徒が結構いました。私にとってはサナダムシのコラムよりも衝撃的でした!

そして、そんな女子中学生たちも大谷選手のことは全員知っていましたよ!

集中力がついてきた!

講師たちからは国語力の書き写し時間を作ってから、生徒の集中力や理解力が高くなった気がする。という声が上がっています。
昨日は2学期初日で、睡魔と戦う生徒や、疲れた顔をしている生徒もいました。

ところが、国語の書き写しで気分が変わって、授業後半は集中できていました!と嬉しい効果も出てきています。

9月14日に中学3年生の夏休み明け模試を実施します。
国語の成績アップに繋がるといいなと思っていますが、結果はどうでしょう?
また検証してみたいと思います。