英検まであと1か月を切りました。

お子さまの英検準備は順調でしょうか?

憶えるべき単語が多いので、学年相応の級を受けられる方はもちろんですが、それ以上の級をチャレンジされる方は単語の難易度も上がるので覚えるのにかなり苦労されると思います。

英検合格の第一歩はやはり単語力

英語にしても日本語にしても、語彙が増えれば増えるだけより正確に、より幅広く高度な内容を伝えることが出来、理解することが可能になります。

とにかく暗記を進めていかなければならないのはわかっていても、気が進まない。暗記が進まないと過去問の出来もイマイチ…という悪循環に陥っているお子さまはいらっしゃいませんか?

なぜ暗記はつらいのか

暗記がおっくうになるのはなかなか覚えられないから、覚えたと思ってもすぐに忘れてしまうから。

ものを覚えるということのメカニズムを、大人は経験してわかっていますが、子供はまだわかっていません。

だから暗記がよりつらくなり、暗記を嫌がるのです。

これを機会に正しい暗記の仕方を身に着けてもらえば、英検に限らずこれからの勉強、生活に必ず役立つと思います。

正しい暗記の仕方のポイント3つ

1.忘れることを当たり前と思うこと

2.回転数を多くすること

3.書くより発声

忘れるのは「悪」という誤解

You-学舎では、中学生の定期テスト前には必ず「テストキャンプ」という覚えるまで帰れない(最近はだいぶソフトになりましたが)、暗記特訓があります。

暗記が下手な生徒の共通項は忘れることに極度の嫌悪感を持つことです。せっかく覚えたのに忘れてしまうのは悔しいのでしょうが、そもそも人間の脳は忘れることを前提に作られています。

生きるためにも「忘れる」ことは必要

私たちは毎日ものすごい量の情報を脳に送り続けています。例えば朝目が覚めて目を開けた瞬間から、夜目を閉じて眠るまで、目に映ったものはすべて脳に送られるわけで、それを全部残していたら大変なことになりますよね。

だから脳は常に生きていくのに必要かそうでないかを判断し、必要でないものは忘れていきます。そして脳に何度も繰り返し入ってくる情報が「生きていくうえで必要なモノ」と認識され、記憶に残っていきます。

だから、1回2回覚えた事でもそこから放置しておけば「不要なモノ」として削除されるわけですね。

子どものうちは暗記というものは「1回覚えたものは未来永劫わすれないもの、忘れてはいけないもの」と思いがちです。

早いうちに「忘れることは悪いこと」という呪縛から解いてあげてください。

あー、日常生活の「忘れ物」はまた別のお話しとしておきましょう。今は勉強の暗記をしていくうえでの話です。

とにかく回転数を上げるべし!

脳に「これは必要」と認識させるには何度も繰り返すことです。だから1時間で100語を覚えるには、一つ一つを丁寧に1通り暗記をするよりも、多少覚えていないことがあっても気にせずに10回繰り返す方が断然効果が出ます。

「覚えてからテスト」ではなく「テストしながら覚える」

また、覚え方ですが答えをすぐ横に見える状態にして「覚える」作業をするのはNG。英単語を見て、すぐに答えを見て「そうそう、こういう意味だった」と確認することを覚えることと勘違いすることが多いのですが、それは覚えた事にはなりません。

答えを見ないで、自分の答えを言ってみる、またはわからないと認識をしてから正しい答えを見て、合っていた、間違っていた、覚えていなかったという結果を出すことが大切です。間違えた、わからなかった単語には×などの印をつけて(×だとテンションが下がるというのならできたものに○を付けるでもいいです)、間違っていた単語だけをまた答えていくの繰り返しです。

一回正解が出たものはとばして、なかなか覚えられない単語だけを答えていってください。それを繰り返すことで、脳に「あっ、これも必要なんだ」と思わせるわけです。

「書いて憶える」は万能か?

「暗記は書いて憶えるべき」これは間違いではないのですが、英検のように書くのは「ライティング」のみで、あとは読んで意味が分かればいいものは書く必要はありません。特に暗記量が多いものは書くことで消耗してしまい、続かなくなります。

英単語は書かなくてもいいですが、読める必要はあります。人は発音できないものは覚えられません。また英検3級以上はスピーキングもあるので、発音できなければ使いモノになりません。

発音することでより定着は増す

先日S-CBTの2級を受験し、みごとに合格した中3の生徒と話をしていて「へ~~」と思たことがあります。

5月に1回チャレンジしたときはライティングでかなり苦戦しました。8月の再チャレンジに向け、ライティングのためにも単語と熟語の強化を最重要課題として取り組みましたが、結果が出て「どの勉強法が一番効果的だった?」と聞いたところ「スピーキングの練習で、使える表現をたくさん教えてもらって、それを練習したらライティングにも活かせた」と言うのです。

S-CBTは1日で筆記とリスニング、スピーキングすべての試験を受けなければならないので、筆記の勉強と同時進行にスピーキングの練習も意識させていました。

もちろん地道な単語暗記があってのことですが、実際に声に出した表現は確実に脳に刻まれたとも言えるのではないでしょうか。

脱!苦しいだけの暗記

目の前に山積みになった単語に挑むのは苦しいことです。

しかし、この覚えるという作業はこれからの学校生活、そのあとの社会生活でもついて回るものです。

英検の資格を取ると同時に、正しい暗記のテクニックを身につければ一石二鳥です。

忘れることを恐れずに

何度も何度も繰り返し

声に出して

決して楽にはなりませんが、間違っていたり、効率の悪い覚え方でお子さまが無駄に苦しまないよう、保護者さまにはサポートをお願いしたいと思います。