高校入試まで半年切りました!

毎年恒例の保護者様対象高校入試説明会を10/22(金)に開催します。

コロナウイルス感染状況はだいぶ落ち着いてきていますが、まだ大勢が集まることは避けたいと思い、5月に開催した第1回説明会と同じくZoomでの開催といたします。

茨木教室・南茨木教室・千里山教室は午後7時30分から

西院教室は午後8時から

それぞれ1時間程度の予定です。

今後入試までの流れ、私立公立の入試の仕組みや各学校のレベルや特徴といった入試に必要な実務的な話をしっかりしてまいります!

公立高校入試最新傾向を入手!

さて、入試説明会では時間の関係上あまり話ができないと思いますが、先日教材会社主催の「公立高校入試分析セミナー」に参加してまいりました。

毎年受験を触っている私でさえ「へ~~!」と感心する内容もありましたので、少しシェアをさせてください。

なぜ「公立」高校入試なのかというと、もちろん私立は個別の入試問題なので分析しきれないということもありますが、公立のほうが変化の度合いが大きいからです。

私立入試に比べ、公立入試は世の中の変化に敏感、というかムキになって合わせていこうとしている(怒られる~)のか、2021年1月に始まった「大学入学共通テスト」の影響をモロに受けています。

各府県ではまちまちですが…

その変化の度合いについては、これは春の保護者様説明会でも申し上げたのですが、You-学舎がある大阪府と京都府はかなり温度差があって、大阪は変化の先頭を切る勢いであるのに対し、京都は泰然自若というか、あまり顕著な変化が見られません。県(府)民性なんですかねぇ…

都道府県ごとに差異はありますが、全国的な公立高校入試の傾向をいくつかご紹介します。

トレンドは「会話文」形式

一つ目は、とにかく今の高校入試問題は問題文が長い!

実際に過去問を見ていただければすぐわかると思いますが、問題文が10行くらいの対話文になっていることがあります。

会話文形式の問題は近年の、特に理科や社会のトレンドになっています。

これは、今年改訂された教科書の多くに、身近な課題や事象について先生や生徒が話し合い、解決方法を考えていくという流れが採用されていることが大きく影響しています。

今の学びは先生が正解を一方的に教えるものであってはいけないのですよね~。

文の長さを恐れるべからず

さて、話を元に戻します。そう、問題文がとにかく長い。

ただでさえ文字離れし、長文を読み慣れていない今の子供たちは、まずこの文字の塊で戦意喪失します。

見た目の分量に惑わされて「難しい」という先入観を持ちやすいのですが、読んでみると、いたって基本的なことを問われていることがほとんどです。まずは文字の分量に負けない練習が必要です。

You-学舎の「国語力」活動も貢献してます

そのために過去問に触れていくことはもちろん必要ですが、日常的にまとまった分量の文章に触れ続けることでも、長文に対する苦手意識は少しずつ薄れていくはずです。

手前味噌ではありますが、私共You-学舎が毎日ネチネチやっている10分間の文章書き写しも、長文にビビらない姿勢づくりに貢献できているはずです。

SDGsは避けられない

また、今や「コロナ」とともテレビで聞かない日がなくなった「SDGs」関連の出題が全国的に多くなっています。

で、昨年の大阪府と京都府の入試問題に一通り目を通したところ、典型的なSDGs問題は見当たりませんでした。

過去3年間全国の公立高校入試に出題されたSDGs関連の問題数は、2019年が350題(小問数)、2020年が483題、そして去年2021年が239題となっています。

これは休校期間を考慮しての出題範囲縮小や配慮も影響したのだと思います。大阪や京都も昨年は出題されていませんが、京都では2019年の英語の問題で「発展途上国の人を助ける方法」というテーマが取り上げられていますし、大阪では2020年英語C問題で「地下資源を守るための金属リサイクル」をテーマとした文が出題されています。両方英語ですね。

英語はSDGs関連の単語が必須です!

SDGsはやはり社会で出題されることが一番多く、昨年は全国で38問(ちなみにその前年は114問)でしたが、2番目に多いのが英語の19問(その前の年は40問)なのです。

社会で出されるSDGs問題は、知識がなくても最悪資料を読み取って、そこからわかることを答えればいい(…のですが、これが今のお子さまが最も苦手とするところなんですけどね)。

しかし、英語となると知識がないことには全く歯が立ちません。

よく出てくるお題の一つ「環境問題」で” environment”(環境)の意味が分かっていなかったら、かなり文の読み取りが難しくなりますよね。

また、フードロスやごみ問題などいくつかのSDGs目標に共通してよく使われる、また使えるようにしておきたい単語が“reduce”(減らす)です。

その他、earth、waste、plasticなども書けるようにしておくべきです。

教育は社会の鏡

その他にも、変わり続ける入試傾向の話はあるのですが、今回はここまでにしておきます。

長い間入試(特に高校、大学)を見続けてくることで、私は社会の変化をひりつくくらい感じてきました。

最初に言ったように、入試は、特に公立入試は世の中の変化に敏感です。

そもそも教育とはこれから社会を背負っていく次世代に、その力をつけるためのものなのですから、敏感でなくては困ります。

今年の中3生は高校教科書改訂元年の世代となります。また今までとは違った学びが始まります。

大人に必要なのは認識のアップデート

SDGs、ダイバーシティ(多様性)、インクリュージョン(受容性)、パリ協定。私たち親世代が受けてきた入試、使ってきた教科書にはないことを今の子供たちは学んでいます。

入試を受けるのも、高校で勉強するのも、これからの社会を背負っていくのも子供たちですが、残念ながら子供は自然に、勝手に育ってはくれないんですよね~。

学校がもちろんその新しい教育の中心にあるのですが、学校だけでは背負いきれません、今の社会の変化を。

だから、私たち大人も常に世の中の変化を、そのために必要な教育についての変化を追い続ける必要があると思うのです。

基本的な勉強の方法など、親世代とほとんど変わらないものも、もちろんありますが、教育についての知識、認識はスマホと同じく常にアップデートする必要があるのです!

お申し込みがまだの方、まだ間に合いますのでLINEでご連絡を。

では、22日説明会でお会いしましょう!