You-学舎的「個別カウンセリング」のススメ

食い違う「親の言い分」「子の言い分」

学校でもこれから三者懇談が始まると思いますが、You-学舎では一足先に「個別カウンセリング」が一通り終わろうとしています。

親子と対面で話をしていて毎度感じることは

「親の心子知らず」

ですが、もう一方で

「子の心親知らず」

です。

もちろん保護者様方の子を思う気持ちの方が断然深く、そして理にかなっています。

小・中・高にかかわらず、子供の考えはどこまで行っても自分中心で、底が浅い。

しかし、その底の浅さを指摘して責め立てても、理詰めで説得しても効いて1週間といったところです。

何度言ったら伝わるのか…

子供の将来を、幸せを願って一生懸命伝えたことが無になる瞬間を見ると、心が折れますよね…

私たちにもその経験は“あるある”です。

「えっ、先週教えたよね?」ならまだマシ。

「…10秒前に説明したよね」なんてこともあるわけです。ホント泣けます。

個別カウンセリングは原則生徒さんと保護者様と三者で行うことを推奨していますが、こちらの判断で親子別々をお勧めすることもあります。

三者懇あるある

三者(中には四者も)ということは大人の中に子供が一人ということになります。多勢に無勢、圧倒的に子供が不利になり、フルボッコ状態になることも。

お灸をすえるためにあえてその図式を作ることもありますし、日頃家では反抗的で話を聞かない子供に対して保護者様が大手を振って小言を言える、いわゆる「ガス抜き」のおぜん立てをすることもあります。

しかし、それは問題の根本解決にはなりません。子供を動かすためには「心」を動かさなければなりません。

子供のキモチ

子供というのは不思議なもので、日頃ダメダメな姿をさらしているにもかかわらず、一番格好をつけたいのも親に対してなんです。だから懇談などの対外的な場では、親のいる前で本音、弱音はあまり言いたがりません。無理やり言わせるとプライドを傷つけてしまいます。

親のキモチ

また、保護者様方も子供の前では「親」でいなければなりません。正解のない子育ての迷いをあまり子供に見せたくないし、親子といえども子供に面と向かって言えないこともあります。

別々に話を聞くことで、かなり本音に近いものが聞き取れますし、平行線の親の言い分と子の言い分をどこで折り合いをつけるべきかも見えてくるのです。

別々だとこんな効能も

また親子そろっての話になると、子供はどうしても「子ども扱い」になりますが、普段の雑談ではなく“さし”の面談で親抜きに話をすると「一人前」としての会話ができます。

保護者様とだけ話すと子供にペースを合わせる必要がないので、存分に大人の会話ができます。日頃不安に思っていることをお話になったり、話をするうちに考えを整理されたりする保護者様もいらっしゃいます。

けっして「ウチだけ」じゃない親の悩み

特にお母様と話をしていて一番感じるのは「なんでウチの子だけ…」と悩まれていることです。子供の個性、家族内の文化や方針、同じものは一つとしてないのですが、保護者様の悩みの根っこは「子供への思い」ですから、共通することも多くあります。

この仕事に就いて約30年、いろいろな親子の在り方を見てきました。その中から親のリアルな言葉やエピソードをお話しすると、

「ウチだけじゃないんですね」と安堵し、「なんだか勇気が出ました!」と明るい表情になる方もいます。

そう!これがお子様の勉強の問題解決の糸口です。つまり、親が明るく前向きになると、自然子供の心も明るい方に動くのです。

成果を上げるためのカウンセリングとは

学習塾である限り、「成績UP」「志望校合格」が私たちの最大の仕事です。成績を上げるためには子供の心を動かす必要があり、そのためには親の心に触る必要もあります。

You-学舎の個別カウンセリングは形式的なお勉強報告会ではなく、上から目線の指導でもありません。

目指すは親も元気になるカウンセリング

必要があれば厳しいことも申し上げますが、それぞれの生徒さんがよりよくなるために何が必要なのかを具体的に話す場であり、生徒さんはもちろん保護者様が元気になる場でありたいと思っています。

苦言、不安なんでもござれ!私たちは保護者様が教育について困っていることを受け止め、どうすれば解決できるかを考えます。それが結果的に生徒さんの成績UPにつながるからです。