去年の教科書改訂で中学の学習は大幅に変わりました。特に大きく変わったのは英語です。単語数がこんなに増えます、なんて記事を以前書きました。

この記事を書いたころは1年生の最初の定期テストはリスニングの配点が高くなるかな?と思っていましたが、実際はどうだったのでしょうか?

教科書改訂でリスニングテストも変わった

いくつかの学校のテストを比較してみましたが、リスニングの配点は3~4割程度でした。配点に大きな変化はありませんでしたが、内容は大きく変わりました!

発音を聞き取れるか、綴りを覚えているか試された!

ある大阪の中学のリスニングテストは全て記号問題でした。一見簡単そうですが、発音された単語を選ぶ問題がありました。
(あ)bog (い)dog (う)jog のように3つの単語が並んでいて、どれを発音されたのかを選びます。
(あ)Japanese (い)Japanise (う)Japanyse という問題もありました。綴りを覚えているかどうかも問われています。

数字は小学校で覚えているもの!

この学校では発音された数字を答える問題も出ていました。
今の中1の教科書は数字や月、曜日を学ぶページがありません。小学校で習っているから知っていますよね?という前提で作られているのです。

テストも同じように、小学校で習ったよね?ということで数字の聞き取りが出ました。しかも、1から10までの簡単な数は出題されず、13、12、100、50などの大きな数が出ました。綴りではなく数字を書けばいいので、ハードルは低いですが、50(fifty)と15(fifteen)をなどの間違いも多そうです。

英語で質問を書かせる問題が出た!

京都のある中学ではALTの先生の自己紹介を聞いて、先生への質問を書かせる問題が出ました。問題には
①先生が話した内容(出身地や趣味など)についてさらに詳しく尋ねる質問
②先生のふだんの生活についてたずねる質問
という条件が出されていました。これは難しいですね。

英語を聞き取って自分の考えを表現する

まず、先生の自己紹介を聞き取らなければいけません。聞き取った内容について、さらに詳しく尋ねるので、複雑な英文を書くことになります。
Why do you like rugby?と書いた生徒は「知識・技能」で1点「思考・判断・表現」で2点と満点をもらっていました。

「思考・判断・表現」って何を評価するの?と言う方はこちらの記事の「評価基準が変わったってどういうこと?」の部分を読んでみてください


先生のふだんの生活についてたずねる質問では、
何時に寝ますか?What time do you go to bed?のような疑問詞を使った質問を書かなければいけません。
Do you like 〇〇?のような単純な文章では得点できないのです!

5語以上の英文で答える問題が出た!

さらに、この中学では4つの質問を聞いて、自分自身の立場で答える問題も出ました。より多くの情報を伝えるために5語以上を用いて答えること。という条件もついています。

①When is your birthday?
②Do you play baseball?
③Can you cook 〇〇?
④What do you have for breakfast?

こんな質問だったようです。5語以上必要なので、
Do you play baseball? の質問に、
Yes, I do. や、No, I don’t. で終わってはいけないのです。そのあとにI play soccer.などの追加情報が必要です。

難易度高いです!小学校までは「話す・聞く」だけでよかった英語を「書く」ことを求められるのです。

だから、去年は中1で英語が分からないという生徒が続出しました。それについてはこちらの記事をご覧ください。
【新中1の保護者様へ】中1が1学期の学習で困ったこと第1位は英単語・熟語

次回は1学期中間考査英語の筆記試験がどう変わったかについて扱います。こちらも激変しています!!