去年の教科書改訂で中学の学習は大幅に変わりました。英語が大幅に変わったことで、中学の定期テストも変わりました。

と言っても中学校の定期テストは担当の先生次第で全く違うので、昔ながらの定期テストと変わらない学校もあるのですが、、。前回はリスニングテストについて書きました。読んでいない方はこちらも読んでみて下さい。

以前は中学1年生の最初の定期テストは、アルファベットやローマ字、I am~ You are ~など、みんな80点以上取れるような内容でした。英語は中学になって初めて学ぶので、学校の授業もゆっくりゼロからのスタートでした。

でも去年の中学1年生は、初めて小学校で英語を学んだ前提で作られた教科書を使いました。

教科書本文が長くなった!

去年までの中1の教科書(東京書籍)と比較してみると
Unit1の本文の語数 68語→119語
Unit2の本文の語数 88語→163語
ほぼ2倍に増えています。教科書に出てくる単語や表現の量が一気に増えました。小学校では学んだ単語や表現を聞いて言えるだけでよかったのですが、中学では書かなければいけなくなります。

敏感に反応した先生が作った定期試験は「これが中1の最初のテスト?」と驚くほど難しくなりました。大阪と京都のある中学校の試験を見ていきます。

代名詞itが何を指しているか問われた

大阪のある中学では筆記試験が大問10個ありました。
教科書本文の単語穴埋めや内容理解、代名詞 “it” が何を指しているか?も出題されました。教科書本文が長くなっているので、テスト用紙も4枚に渡っています。対話文は教科書本文から出題してくれているので、手加減してくれてはいますが、問題量は多いです!!

Howを含む疑問文の並び替え問題が出た!

並べ替え問題では疑問詞Howを含んだ一般動詞の問題が出ました。
この漢字はどのように読むのですか? (do /how / read / this kanji / you / ?)
正解はHow do you read this kanji?ですが、今までなら2学期に出題される疑問文が1学期に出題されました!

初見の会話文が2つも出題された!

京都市のある中学のテストでは初見の会話文(70語)が出ました。内容把握して記号で答える問題ですが、観点は「知識・技能」でした。

評価基準の「知識・技能」「思考・判断・表現」って何?と言う方はこちらの記事の「評価基準が変わったってどういうこと?」の部分以降を読んでみてください。

この中学では、さらにもう一つ初見の会話文(108語!)が出題されました。時間が足りなくなった生徒もいたとはずです。

20語以上の条件英作文が出題された!

また、転校した初日に新しいクラスで自己紹介するという設定で、英作文が出題されました。
Hello, everyoneで始まり、Thank you. で終わること。その言葉を含まず20語以上を用いること。
さらに条件として、
・同じ語の繰り返しを避け、より多くの情報が伝わるように工夫する
・まとまりのある内容になるよう、順番などを考えてから書く

との指示がありました。めちゃくちゃ難しいです。

中学3年生修了程度とされる英検3級のライティングの語数が25語~35語なのに、中1の最初のテストで20語以上とは、驚きました。

中学校の定期テストはテスト作成をする先生によって、難易度が大きく変わりますが、学校の先生は選べません。中学に入学するまでに準備しておきましょう。
どんな準備をするべきかは、こちらの記事を参考にしてみてください。

【新中1の保護者様へ】中1が1学期の学習で困ったこと第1位は英単語・熟語