学校の休みが少なくなった分、塾の休みも例年よりも短くなりました。
学校に、塾にと暑い中大変でしたね。つかの間の休日を楽しんでください。
「夏をあきらめて」ってサザンの歌にありましたよね…
と言っても、コロナウイルス感染拡大は続き、各都道府県知事より府県をまたいでの帰省も控えるよう要請が出始めています。
今日、小学生に「お盆休みはどこかに行くの?」と尋ねたところ
「う~ん、多分…ない…」
そっか、そうだよね。さみしいけど仕方がない…
4月5月の休校中、外に出られなかったことも、今回夏休みが短くなったことも
「仕方ない」と静かに受け入れている子供たちを見ていると、
「えらいな~」と感心する反面、あまりのあきらめの良さに物足りなさも感じてしまうのです。
コロナ休校実質的な「遅れ」とは
様々なところで「遅れを取り戻す夏」という言葉を見聞きします。
確かに4月、5月は学校の授業がなく、6月前半は分散登校だったことを考えると、2か月ちょっとの遅れが出たことになります。
しかし、例年4月の最初の2週間くらいは春休みと新学期のイベントなどで授業はほとんど動かず、4月末から5月1週はGW、5月中旬~下旬に中間テストがあることを考えると、実質遅れは1か月半あるかどうかというところです。
「遅れ」は人によって違います!
今、単純に「1か月半の遅れ」と言いましたが、これはカレンダー上のことで、本当の遅れは子供一人一人の今までや休校中の学習状況によってまちまちであることを忘れてはいけません。
カレンダー上の遅れを取り戻すのは学校に任せるとして、それ以外の取りこぼしについては、このひと夏では難しいと思うので、9月以降少しずつでも取り戻していけるよう心掛けていく必要があります。
「こころ」を取り戻す夏でもあってほしい
それはそれとして、規制だらけの短い休みに、是非ひとつ小さなことでも「今年の夏の思い出」を作ってほしいと思います。
海、プール、祭りやテーマパークは無理でも、身近なことで思い出は転がっています。案外作ろうと力まない方が記憶に残ることもあります。
今回、自分の中の「地味~な思い出」を掘り起こしたところ、結構出てきました。
わたしの超地味な夏の思い出
密にならないもので言うと、ベランダに夕飯を運んで弟と食べた…なんていう思い出がよみがえってきました。
たしか隣の市で花火大会があって、遠くに小さく花火が上がっているのを眺めながら麦とろご飯を食べたことがあります。
地味ではありますが、夏の生暖かい空気の中、いつもとちょっと違った環境で食べた麦とろご飯は格別においしく、わざわざ階下にいっておかわりをせがんだ記憶もあります。
思い出とはちょっと日常から外れただけで出来るものかもしれません。
コロナに打ち勝つ「気力」のもととは?
まだしばらくコロナは消えそうにありません。
これからも子供たちはガマンを強いられるでしょう。
学校の授業もこの先順調に進む保障はありません。
思い通りにならない日常に辛抱したり、勉強の遅れを取り戻すには「気力」が必要です。
「気力」はどこから湧いてくるか…
勉強やスポーツで培った強い心も必要ですが、家族との小さな思い出の積み重ねやしあわせな記憶、読書や音楽、絵や映画から得た感動や興奮なども、ここぞ!という時に湧き出てくる「気力」のもとになるのではないかと私は思います。
短いお盆期間には、ぜひ小さくても地味でもいいので、家族で笑える時間を作ってみてはいかがでしょうか。