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公立入試合格平均点から考えるこれからの対策9月4日:高校受験情報(大阪府)

JUGEMテーマ:教育

2024年度大阪公立入試の合格者平均

昨年度、つまりこの3月に実施された大阪府公立高校入試の教科別合格者平均が発表されました。

旧第一学区でA問題を採択している学校はほとんどないので割愛しています。

 

数学B.Cともアップ、社会はほぼ変化なし、それ以外はダウンしています。

特に今回目を引くのが国語Bの平均点が12点も下がったことですね。

 

既に終わってしまっている入試の平均点を見て何に役立つのか?

去年と比べて「簡単になった、難しくなった」を知ることだけではあまり次の入試に役立ちません。

少なくとも5年間の動きを見る必要があります。

では5年間の合格者平均の動きを教科別に見てみましょう。

 

数学

B問題、C問題とも実は2020年度以前2年間は50点付近で安定していました。

それがどういうわけか2020年度は急に難しくなり平均点が下がったので、それを元に戻す動きが出たと考えられます。

また、2021年年度はコロナによる休校の影響に配慮して出題範囲が狭まったことも平均点上昇の原因となっています。

 

C問題はその次の年も難易度調整が甘く、平均点が高いままだったので調整がかかったのでしょう、2023年に大幅に下がりました。

2024年度は2023年度とだいたい同じ難易度を想定しつつ5年ぶりに平均点が50点付近に戻りました。

B問題はC問題ほど変動の幅はなく、特に2022年から3年間難易度的には安定しています。

 

教科書改訂による新出単元(四分位範囲、箱ひげ図)の出題も当たり前になり受験者も慣れてきたと思います。

しかし、全国的に難化の傾向はまだ続いているので平均点がグンと上がる、つまり簡単な方向にいくことはあまりないのではないでしょうか。この2年あたりの難易度を想定した準備が必要だと思います。

 

英語

B,C共に平均点が下がっています。

B問題は問題形式や文の長さに目だった変化はありません。

 

全国的な傾向で、会話文、長文を読む補助になる単語の注釈が減っています。つまり「単語は知っていて当然」というわけです。

 

また、2023年度も2024年度も英語記述で仮定法を答えさせる問題が出題されています。

2023年度は単純に最初の動詞を過去形にすればいいだけの問題でしたが、2024年度はその後につながる文で適切に助動詞の過去形を使えているかを問われ一気に難しくなったようです。

この仮定法を問う設問の正答率は2023年度が49.1%と半数の人が解けていたのに対し、2024年度は7.6%と大きく下がっています。

教科書改訂で高校から移行された「仮定法」ですが、2年連続で記述問題として出題されているので要注意です。

 

C問題は今回9点下がりました。2022、2023年度が異様に高くなっていたので、今回難易度が元に戻ったと考えたほうがいいでしょう。

2023年度と比べて難易度が劇的に上がったのではなく、例えば「似通った選択肢が多かった」、「長文本文を注意深く読まないと解けない問題が増えた」というように全体的に少しずつ解きづらくなっているようです。

そして結果的に時間切れになった人が多かったことが大きな原因だと思われます。

今回参考にした大阪府教育センターの「(一般入学者選抜全日制の課程)における府立高等学校合格者の学力実態調査」の設問ごとの解答率を見ると、英語C問題の最後の大問5は小問が進むにつれて正答率だけでなく無解答率が前年度に比べて高くなっています。

C問題にチャレンジする、いわゆる難関校受験者が「無解答」となるのは、わからないのではなく最後までたどり着けなかったと考える方が自然です。

 

全国的に英語の難化は拍車がかかっています。今年と同じ難度を想定した準備はしておきましょう。C問題は「速読」対策が必須です!

 

こちらもお読みください!

難化し続ける公立高校入試英語に思うこと

 

国語

今回一番平均点が下がった国語Bです。

5年のスパンで見ると2022年度から2023年度で大きく易化した反動が2024年度にでたとも考えられます。

今までの平均点から見るとここからさら下がるとはあまり考えられないので、難化に歯止めがかかる可能性が高いと思います。

 

国語Cは2020年度の前の年、2019年度の平均点が42.6と更に低くいのですが、ここしばらく問題形式にはあまり変更が見られません。

2021年度に大幅に平均点が上がった原因は作文の出題パターンが影響しているのではと考えます。

2021年度の作文はいわゆる「Yes or No」を問うものだったので、難関校受験者には非常に書きやすかったのではないでしょうか。

そして平均点の下がり方が大きくなった2024年度の作文の出題パターンは、平均点の底をついた2019年度と同じものでした。作文の対策は後回しになりがちですが、2024年度はもちろん、2019年度も触れておくことをお勧めします。

 

社会・理科

​​​数、英、国のグラフの目盛りが5点刻みなのと比べると、社会と理科の目盛りは2点刻みです。これは平均点の変動があまりないことを意味します。

 

社会と理科は受験生全員が同じ問題を解く共通問題であるため、常に平均レベルの出題を想定しているからだと思います。

問題形式に変更がない限り難易度もそれほどブレないと思いますが、理科、社会とも単元や分野をまたいだ融合問題が出題されることが多くなっています。普段はどうしても単元ごとで勉強することが多いと思いますので、今後意識して融合問題に触れることをお勧めします。

 

平均点は参考データの1つに過ぎない

平均点は今見てきたように、大きな流れをつかみ次回の入試の見通しをつけ、準備をするための資料となります。

 

過去問を解いてみて「平均点より上だった!だから大丈夫‼」と安心したり、

「平均点に全然届いていない!もうムリ…」とあきらめてしまったりするのは考えものです。

 

特に採択している学校の学力の幅が広いB問題は平均点を鵜吞みにするのは危険です。

B問題採択の中の偏差値50後半の学校の合格者平均は公表されている平均点よりも高くなりますし、逆に偏差値40くらいの学校ならば合格者平均は低めになります。

自分の目指している学校の各教科の平均点は学習塾ならば資料を持っているはずなので一度確認してみてはいかがでしょうか。

 

「過去問をいつやるか」問題

問題パターンを知る

毎年聞かれる「過去問はいつ解き始めたらいいか?」ですが、昨年の問題を一通り見てみるのは早くてもいいかと思います。

ただ、どの教科もまだ学校で習っていない単元があるので、解いてみて「出来た、出来なかった」で一喜一憂する必要はありません。

 

早い時期に過去問に触れるのであれば、まずは問題パターンを意識してみてもらいたいと思います。

公立高校の入試問題の文章は全国的に長文化しており、大阪府も例外ではありません。

問われていることは単純なのに問題文が長いことで惑わされてしまい思考停止…ということもよくあります。

早いうちから問題文の長さや問題パターンに慣れておくことはとてもいいことだと思います。

 

1.2年の範囲を先に確認する

入試問題は1〜3年の内容が混ざていますから、1.2年の学習内容だけを解くのは難しいかもしれませんが、

例えば問題を読んで「これは1年でやった地震」「これは2年でやった不定詞」

というように、設問ごとの学年の単元の仕分けをすることも有効な勉強法です。

 

普段問題集を解くときは単元が決まっています。

数学の「1次関数の変化の割合」のページはすべて変化の割合を問う問題なので自分が何を解いているのか考えなくてもできてしまうことがあります。

しかし、入試に限らず「テスト」と名の付くものは基本複数の単元がゴチャ混ぜになっているものです。

 

そしてテストは「この内容わかってる?」という出題者からの挑戦状です。

相手の“ねらい”を見切ることで勝率が上がります。

例えば野球でピッチャーが投げた瞬間にボールの球種やコースがはっきりわかれば確実に打ち返すことができますよね。

 

まだ時間に余裕がある今、過去問に触れるのであれば、すでに習っている1.2年の内容の単元を識別しながら自分の理解度を確かめてみるといいと思います。

もし自分で単元の仕分けがわからないときは、解説を見ると載っていると思うので、それを見ながら「単元」という意識を持つ練習をしてみてください。

 

受験は誰もが不安なものです。

ただ漠然と「ヤバい」「ムリ」と嘆いても志望校合格に近づくことにはつながりません。

どんな問題が出ていて自分は今どこまで解けるのか、これから解けるようになるためには何が必要なのかを考えて行動に移すこと、小さな行動の積み重ねが着実に志望校につながっていきます。

頑張れ、受験生!

 

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