大阪府では毎年1月初旬に中学1年生、2年生を対象に、6月中旬に中学3年生を対象に「チャレンジテスト」を実施しています。

今までも生徒や保護者の皆さんから

「チャレンジテストは成績に入るの?」

とか

「評定よりいい結果が出せれば3学期の評価が上がると言われた」(いまひとつ真意が見えませんが…)

という問い合わせが来ていました。

今年から1.2年生のチャレンジテストの取り扱いが変わります

確かにわかりにくい仕組みだと思います。

それもそのはず、今までは1月の中1、2年のチャレンジテストと6月の中3のチャレンジテストでは取り扱いが違っていたからです。

しかし、今回年明け13日にある中1.2対象のチャレンジテストからは中3生と同じ取り扱いになります。

今までの中1,2年は

① 大阪府教育委員会は2学期末までの府内公立中学校の評定の状況と、1月に実施したチャレンジ テストの結果を使って、評定ごとにチャレンジテストの点数分布を整理した「評定の範囲」を定める。

② 各中学校は、自校の評定ごとのチャレンジテストの得点分布と、教育委員会が設定した「評定の範囲」を 比べて、その範囲と自校の得点分布の間に差があり、 「評定の範囲」に収まらなかった場合は、当該教科の評価の方法の見直しを行った上で、評定をつける。

例えばチャレンジテストの結果から、教育委員会は上の表のとおり、

「2年生の国語の評定が5になる生徒はチャレンジテストが57~100点の幅の中にいる、同じく4の生徒は42~89点の幅の中にいる」という基準を決めるわけです。

各中学校の評定のつけ方が、その基準からはみ出ていた場合、例えばある中学校で国語の評定5がついていた生徒がチャレンジテストで56点だったとすると、評定のつけ方を見直して評定を付け直す必要が出てくる、というわけです。

もちろん、その逆で3の評定がついていた生徒がチャレンジテストで80点を取っていた場合も同じです。

そもそも馴染みのない形式の年に一度のテストの結果で成績が上がったり下がったりするのは腑に落ちません。実際現場から疑問の声もあったということで、今回からは中3生と同じ方式に変わったわけです。

今年からはどうなるかというと

① 教育委員会は 2 学期末までの府内公立中学校の評定の状況と、1月に実施するチャレンジテスト の結果を使って、各学年の「府全体の評定平均」を定める。

② 各中学校は、1月に実施するチャレンジテストの自校の結果と府全体の平均とを比べて、自校の「評定 平均の範囲」を算出する。

③ 各中学校は、自校の各学年全体のチャレンジテスト実施教科の評定の平均と、②で求めた「評定平均の範囲」を比べ、適切な評価が行われているか検証し、「評定平均の範囲」に収まらない場合は、評価の方法の見直しを行った上で、評定をつける。

わかりにくい…

…ややこしいのでかなり大雑把に説明しますが、

チャレンジテストの平均点が府の平均より高い学校は、府の基準の評定平均より高く設定が出来る。

例で見ると、X中学校はチャレンジテストの平均点が府の平均より低いので、1年生の評定平均を2.89~3.49の範囲内に収めなければなりませんが、Y中学校は府の平均より高いので1年生の評定平均を3.23~3.83の範囲に収めればいいことになります。

学校の評定平均が高くなるということは、それだけ個々の生徒の成績を高く設定出来ることを意味します。つまりX中学校よりもY中学校の方が5や4を取れる生徒が多くできるわけです。

また、今ついている評定が設定された範囲と比べてズレていたら、評定の決め方を見直して付け直す必要がある。

もしかして「評定よりいい結果が出せれば3学期の評価が上がると言われた」とはこのことを意味するのだろうか…

で?成績に入るの⁈

「チャレンジテストは成績に入るのか?」という問いに対しては

「成績に入る」のではなく(まわりまわって)「成績に影響する」というわけです。

チャレンジテストの目的

実施要綱の最初にあるチャレンジテストの目的は

大阪府や市町村、そして学校が、生徒の学力の現状を把握して、その向上に勤めるための貴重な資料になるということ。

また、生徒にとっては学校内の定期テストだけでは測れない、自分の学習到達状況を正しく知り、これからの勉強に役立てること。

簡単に言うとこの2つだと思うのですが、どうにもわかりにくい。

競争を目的としているものではない

また注意点として、

調査により測定できるのは学力の特定の一部分であること、学校における教育活動の一側面であることを踏まえる。

序列化や過度な競争が生じないようにするなど、生徒等への影響を十分配慮する。

市町村教育委員会及び学校においては、調査の実施にあたって、その目的や内容、調査結果の取扱い等を生徒、保護者等に周知すること。

ともあるのですが、生徒や保護者の皆さんから漏れ聞こえてくる話からすると、意図がちゃんと伝わっていないような気もします。

チャレンジテストを正しく理解し、しっかり対策を!

実力をはかり、弱い部分をあぶりだす機会であることには変わりはありませんし、あまり煽りたくはありませんが、学校全体の成績レベルに影響し、まわりまわって自分の成績に影響を及ぼすことを考えれば、やれるだけの準備はしておくべきだと思います。

年末に対策プリントをお渡ししました。

それをもとに年明けに対策授業を予定しています。