今回は科目選択、理系の社会選択についてです。
「理系なのになぜ社会?」と思いますよね。まずはそこから話を進めます。
理系の社会選択が大事な理由
国公立を目指すなら(一般的には)共通テストに社会が必要なので、社会は慎重に選択しましょう。
二次試験で社会の試験がないかわりに、共通テストで社会の割合を大きくしている大学もあります。阪大は、もともと100点/900点のところを圧縮して50点/300点になりました。京大の工学系などではそもそも文系科目のみ共通テストの点を使います。しかも100点/200点。このように社会の割合を上げるところもあるので、社会も計画的にやっておいた方が良いのです。
4つのうち何を選択すべきか?
- 日本史
- 世界史
- 地理
- 倫理・政経
(「現代社会」「倫理」「政経」は、大学によって使えない場合があるので入れていません)
理系の場合はこの中から1つ取ればOKで、基本的に次の二択です。
「地理」「倫理・政治経済」
日本史、世界史をお勧めしない理由
「歴史好きなんです」「中学のとき歴史得意だったんです」という人もいるかもしれませんが、オススメ出来ません。歴史は暗記量が桁違いに多いです。ひたすら暗記暗記暗記です。
量が中学とは比べものになりません。さらに、共通テストになってからは、思考力も少し問われるようになっています。
暗記の時間がもったいない
日本史や世界史は文系の人にとっても暗記量が多く、かなり重たい科目です。理系科目で演習に時間を取られるので、歴史の膨大な暗記をする時間がありません。というわけで、日本史、世界史は選ばないでください。
理屈で覚えられる地理はお勧め
地理は覚える内容が少ないのでお勧めです。また、覚えるときは理由を絡めて覚えましょう。輸入量や産出量のランキング、産業の割合などの数字は、有名なものをある程度覚えておくと便利ですが、全てを暗記するのは無理なので、与えれられた条件から推測することが重要です。
ここは植民地支配されていて、プランテーションがあるから、、、という中学の社会知識から推測して問題を解けます。
地理の理は論理の理
ドイツといえばジャガイモとソーセージ!、イタリアはピザ!というようなグルメ知識からもガンガン推測できます。特産品から気候も推測できます。他にも車の知識、BMWはドイツ車だなんてことから正解が分かることもありますし、いろんな知識が役立ちます。
持った方が良い教材
「系統地理」が学べる教材がベストです。地図とワールドデータブックはあると便利です。世界の気候・農業・人口などをまず覚えましょう。
あとはセンターの過去問解きまくりで何とかなります。地理は共通テストになっても傾向が変わっていません。解答を読み込むことが大事です。理解重視なので理系科目とも言えます。
倫理・政治経済は安全な選択肢
倫政の暗記量はそこそこありますが、歴史よりは断然マシです。教科書の分厚さが全然違います。
それに政治経済は中学の知識の延長なので、覚えやすいです。地理に比べて問題に癖がないという点では、安全な選択肢と言えるでしょう。
持った方が良い教材
一問一答と教科書が鉄板です。センター過去問と共通テストで練習しましょう。
時事問題もあるので、日頃からニュースには興味を持ちましょう。入試に問われるのは直近ではなく、少し前のものですからね。
受験はもう始まっている。
今勉強している内容は、受験に直結する内容です。大学受験は高3で頑張ればいいやー。は絶対に通用しません。
国公立志望の場合、勉強するべき科目は多いのでバランスをとりつつ勉強するのは大変です。受験のことを考えて今やるべきことを逆算し、きっちりと計画を立てて勉強をしてください。